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再生医療（PFC-FD™）

PFC-FD™は、血小板の力を活用する治療法であり、血小板由来成長因子濃縮液を凍結乾燥保存したものの商品名・サービス名となります。

PFC-FD™は、セルソース株式会社が Platelet-Derived Factor Concentrate Freeze Dry という造語の頭文字から名付けました。患者様ご自身の血液中に含まれる血小板を利用した再生医療です。血小板がもつ成長因子を高い濃度で抽出し患部に注射することで、炎症を抑えるとともに損傷した組織の修復が促進され、「早期治癒」や「痛みを軽減」させる効果が期待できる治療法です。PFC-FD™は患者様ご自身の血液から作成されるため拒絶反応や副作用が少なく、また採血と注射で完了するという特徴から保存療法と手術の隙間を埋める治療としてスポーツ選手を中心に活用が始まっています。

※PFC-FD™は、セルソース株式会社の提供する商標です。 

対象疾患

・変形性膝関節症 変形性肘関節症 変形性足関節症 母指 CM 関節症

・テニス肘 ゴルフ肘 野球肘 ジャンパー膝

・腱炎（アキレス腱など）

 

以下のような患者様が対象です。

・ヒアルロン酸の注射をしたり、リハビリを行っているが痛みがとれない

・痛み止めを服用しているが、効果が持続しない

・痛みをとりたいができる限り手術は避けたい

・痛みが長期間に及び現在の治療では効果が得られない（テニス肘 アキレス腱炎など）

・筋・腱の痛みが通常の治療で改善しない（アスリート スポーツ愛好家）

予約制（電話・窓口）：水曜日・日祝日を除く 14 時 15 分 

治療の流れ

症状の経過、現在の状態、既往歴などを問診にて十分確認させていただき、PFC-FD™治療の適応であるかどうか確認させていただきます。（感染症や悪性腫瘍で治療中の方は原則治療対象外です）

①採血採血・検査・加工～予約した初診日に実施

50ml ほど採血をおこない、特定細胞加工物製造施設へ検体を送ります。

施設にて感染症の検査をおこない、問題がなければ血液からPFC-FD™の作成を行います。 

採血後、感染症検査（HIV・HBV・HCV・梅毒・HTLV‐1）で陽性反応が出た方は治療を受けていただくことはできません。 その際は、血液検査費用 16,500 円（税込み）のみご負担いただきますのであらかじめご了承ください。 

 

②治療（PFC-FD™注射）～採血後 3 週間以降で治療日を決定し実施

採血後 3 週目安で加工された PFC-FD™がクリニックに配送されます。配送された PFCFD™を当院にて注射を行い治療が終了します。（PFC-FD™は半年間保存可能ですので患者様のご都合にあわせた治療を行うことが可能です。）

 

③治療後の経過観察～治療後１～2 週間後に診察を行う。

注射後は１～２週間後に診察を行い、治療効果の確認や副作用の確認を行います。

PFC-FD™の効果は半年～１年ほど持続すると報告されております。また必要に応じてリハビリテーションの併用が効果的です。治療後の経過も当院でフォローさせていただきます。

 

注意点

・採血部や注射部に一時的な痛みや出血（皮下血腫）が起こることがあります。            

・自己修復力に依存する療法となりますので、上手く修復が進まない場合もございます。

（十分な効果が得られないこともあります）

・注射当日の運動は避けてください。翌日からの運動は問題ありません。費用（保険適応外ですので全額自費診療となります）

PFC-FD™治療費（初回診察料・血液検査・注射・すべて含む）：

１８１，５００円（税込み）

（内訳：診察＆注射 （１５０，０００円・血液検査：１５，０００円）+消費税）

感染症検査（HIV・HBV・HCV・梅毒・HTLV‐１）が陽性の場合は下記検査料のみお支払いいただきます。（治療費より以下を除き返金させていただきます） 

  血液検査費用 ：１６，５００円（税込み）

PFC-FD™治療について（Q＆A）

Q 注射には、どのくらい時間がかかりますか？

A 注射は１分程度で終了します。部位によっては超音波で部位等を確認し確実に PFC-FD™を注入しますのでトータル５分程度要します。

 

Q 安全性について教えてください。

A 患者様ご自身の血液を採取後、十分な清潔操作でセルソース再生医療センター（特定細胞加工物製造許可施設・厚生労働省認可）に搬送し PFC-FD™を作成しますので、安全性は高いです。

 

Q 副作用について教えてください。

A  一般的な注射治療と同じように、注射する部位に痛み、腫れ、熱、かゆみ、皮下出血を起こしたりすることはありますが、通常の注射と変わりありません。これらの副作用は概ね一時的ですのでご安心ください。

 

Q 注射当日の注意事項を教えてください。

Ａ 注射当日は運動や患部のマッサージは控えてください。腫れや痛みがなければ翌日か   ら運動は再開していただいて構いません。

 

Ｑ 治療効果期間を教えてください。

Ａ 通常は 1 週間程度で組織の修復が起こり、痛みが軽減し半年間効果が持続する方が多いようです。リハビリなどを併用するとより長期間効果が持続する方がいらっしゃいますが、効果や持続時間には個人差がありますのでご了承ください。

 

Ｑ 年齢制限はありますか？

Ａ 上限はありません。若年者は様々な治療法で改善しない場合に十分適応の有無をご説明させていただきお薦めさせていただくことがあります。

 

Ｑ 持病があり薬を飲んでいますが、治療は受けることができますか？

Ａ 免疫抑制剤を使用されている方は原則お受けできません。

  また抗凝固剤など血液をさらさらにする薬剤を内服している方は採血時・治療時の止    血を十分に行わせていただきます。

 

Ｑ 変形性関節症以外の症状でも治療できますか？

Ａ 変形性膝関節症の患者様の需要が多いですが、難治性のテニス肘やゴルフ肘、アキレス腱

炎など、筋・腱・軟部組織の治療に有効です。

 

参照サイト⇒PFC–FD™療法（血液由来の成長因子を用いたバイオセラピー）とは | 関節治療オンライン (seikei–online.jp)